昨日につづき・・・・・・・・ 衣更えにまつわるお話
「四月朔日」という 名字がありますが なかなか読める方が・・・・・・・
「わたぬき」さんと 読むのだそうです。朔日というのは一日のことだそうです。
旧暦で4月1日は衣更え。これまで着ていた冬の綿入れを脱いで
袷をきます。綿入れといっても 若い方は 知らない方が多くなりました。
綿入れとは 裏地と表地の間に薄く綿を入れて仕立てた着物のことです。
昔は 例え例年より早くに春がきても、また 寒さが長引いても几帳面に衣更えの
日は守ったと いいます。
衣更えをしたくてもできない、年がら年中着たきり雀のひとも、同じ着物を仕立て直し
綿を入れたり抜いたりして着替えたようです。
「わたぬき」と読む 珍しいに名字は、この衣更えの風俗に由来した名前と言われております。