2010年10月26日

初雪

とうとう降りました。初雪・・・・・

初雪は いつも しんしんと という 予想に反して

すごい寒さと風も一緒で 傘もきかない大荒れ・・・・・・

今日は 久しぶりに 昔のノートを開いてみました。

何時、書き写したのかは 定かではありませんが ・・・・・・

 

馬と娘と蚕の話(きもの浪漫伝説 松岡美紗著 PR現代刊より)

岩手県遠野に残る蚕の起源伝えるものがたり

昔、天竺に長者がおりました。この長者の娘が事もあろうに

馬に恋をしてしまいました。

それに気づいた長者は、馬を憎み、とうとう殺してしまったのです。

その哀れな馬の皮は桑の木にかけられました。

大変悲しんだ娘が桑の木の下で泣きくずれていると、不思議なことに

馬の皮が娘を包み込み、天へ登ってしまいました。

その後父親は嘆き暮らしていましたが、ある夜、夢枕に娘が現れ

「春3月16日の朝、夜明けに起きて庭の臼の中を見て下さい。暮らしに

困らないものがありますから」と告げました。

やがてその日になり長者が臼の中を見ると馬の頭をした黒い虫と

娘を思わせる白い虫がいます。長者はそれに桑の葉を与え大切に

育てたということです。

この虫こそ、蚕だったのです。

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