とうとう降りました。初雪・・・・・
初雪は いつも しんしんと という 予想に反して
すごい寒さと風も一緒で 傘もきかない大荒れ・・・・・・
今日は 久しぶりに 昔のノートを開いてみました。
何時、書き写したのかは 定かではありませんが ・・・・・・
馬と娘と蚕の話(きもの浪漫伝説 松岡美紗著 PR現代刊より)
岩手県遠野に残る蚕の起源伝えるものがたり
昔、天竺に長者がおりました。この長者の娘が事もあろうに
馬に恋をしてしまいました。
それに気づいた長者は、馬を憎み、とうとう殺してしまったのです。
その哀れな馬の皮は桑の木にかけられました。
大変悲しんだ娘が桑の木の下で泣きくずれていると、不思議なことに
馬の皮が娘を包み込み、天へ登ってしまいました。
その後父親は嘆き暮らしていましたが、ある夜、夢枕に娘が現れ
「春3月16日の朝、夜明けに起きて庭の臼の中を見て下さい。暮らしに
困らないものがありますから」と告げました。
やがてその日になり長者が臼の中を見ると馬の頭をした黒い虫と
娘を思わせる白い虫がいます。長者はそれに桑の葉を与え大切に
育てたということです。
この虫こそ、蚕だったのです。