2011年01月19日

きもの選びの品と格

佐伯チズさんの「和美人の本」から・・・・

着物をまとうと、顔まで印象が変わります。普段、なにげなく

過ごしている日常では決して得られない高揚感があるからで

しょうか?だから着物を着れば着るほど女性はきれいになるのだ

そうです。

きものを知れば知るほど、逆に知らないことの多さに気づかされ

ます。そして着物を選ぶ際、もっとも重要なTPOだといいます。

着物には、洋服よりも歴然とした「ドレスコード」が存在します。

どこに着て行きたいのか。どんなシーンで着たいのか。つまり

着る「目的」によって、着物の「ジャンル」が決まるといいます。

このように、目的を具体的にお店に伝えることから着物選びが

始まります。

よく着物に一目ぼれと聞きますが、それは、着物の方が「この人に

着てほしい」というサインを送っているのだといいます。

着物の選び方で「品」と「粋」が試されるといいます。

「品」とは相手に礼を欠いていないかどうかという「基本」、

「粋」とは基本を知ったうえでどれだけ独自性や独創性を出せるかという

「応用」。基本を知らないで、応用はあり得ないし、品があって初めて粋が

存在するということ。

着物や帯、その人が放つ雰囲気、着こなしの仕方、掛け合わせると無限の

可能性が広がります。やはり着物は最高のオートクチュールだと思います。

「箪笥にしまっておくのでは、着物は喜びません。まとって初めて、着物に

命が吹き込まれるのです。

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