2011年01月26日

喪の勉強会NO3

黒について

 昔の人は黒を染めるのに苦労しました。 白の上に黒を染めても

グレーにしかならない。下染めをしてから黒を染めると鮮やかな

黒になることを発見しました。

 代表例

  ① 紅下 → 赤く染めてから黒を染める

           室内でより黒く見える(体育館・研究室・暗室のカーテン→裏が赤)

  ② 藍下 → 青く染めてから黒を染める

           屋外でより黒く見える(鞍馬天狗・ねずみ小僧の紫の頭巾)

今は時代も変わり白の生地は生き物であるし空気に触れると黄色くなる

→黄ばんでくる→先に黄色に染めておく→ウコン染めなど

*葬儀で何故黒を着るのでしょう

   亡くなった人の人生にはいろいろなドラマがあり、誰も知らない

   事がある。その方を尊重するために、人生最後のお見送りの日に

   精一杯の正装をする。

   例えば正装をした人がたくさん参列している葬儀を見たらビックリ

   するでしょう。どういう人なのか?どんな人生を送った人なのか?と

   思う。

   これが日本の文化を無言で伝える心の気持ちである。

   両親や一番お世話になった人に対して近い身内の人が

   格式高い正装をしていないとお見送りに来てくれた人達には

   伝わりません。

 日本のすばらしい歴史・文化を伝えて行きましょう!!

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