結城紬のお勉強会も今日で3日目。
講義は結城紬の歴史から始まり
本場結城紬のできるまでの行程・本場の正しい商標の見分け方
亀甲の数などなど・・・・・・・講義が終わるころには皆さん結城紬を
いとおしく感じていただけたようです。
歴史は・・・
室町時代に結城家から年々室町幕府鎌倉管領へ献上品として
紬織りを使用したことから結城家の名をとって結城紬と呼ばれるようになり
世に出たと言われております。元々は常陸紬と呼ばれていたようです。
戦乱や水害で幾度かの盛衰はあったようですが、慶長7年、時の代官
伊奈備前守が支配するようになってから、結城紬振興のため、染色法や
柳條の織法の研究改善に努力したので名声を博し産額も増えたようです。
明治時代に入ると従来の柳條に絣の試作を加え、文明開化とともに
各地で開催される博覧会等に結城紬は常に会場を飾ったようです。
大正末期にはよこ絣が考案され、更に細工絣と言われるたて・よこ絣が
制作されるようになりました。
この長い歴史の中でも意匠の改善以外は旧来のままの生産様式を続けた。
これが却って現在まで声価を落とさなかった原因となっているようです。