2011年10月15日

白鷹紬

前回の写真は白鷹紬のかすり糸に縞模様を染色している

様子でした。

白鷹紬は300年前、上杉鷹山公によって白鷹町の地場産業として定着したそうです。

白鷹紬は「板締めの絣」による染色が特徴です。

今回は 「白鷹紬」の心を大切にしながら、親子で織物作りをされている

小松織物公房様におじゃまさせていただきました。

最初に 息子さんの寛幸さんが 絣糸に縞模様を染色する作業を

拝見させていただきました。

絣糸を絣板(かえでの木)という、溝が刻んである板の間に挟んでいきます。

この溝によって色がそまります。糸の張り具合に神経を使いながら、40枚の

絣板を重ねていきます。重なる順番を間違えないように、横に斜めに溝が

彫っております。

重ねた絣板の上下に押し木を当てて仮締めをします。

溝の微妙なズレを、木べらを使い、絣模様がきちんとつくためにあわせます。

絣板の重さは30キロ以上あるそうです。

お湯をかけ 絣板と糸を柔らかくなじませてから、本締めをします。

締めすぎると薄い絣板を傷めてしまいますし、ゆるいと糸の模様がきれいにでないので

熟練の技です。

それから 染料をひしゃくで絣板にかけていきます。「ぶっかけ染め」ともいわれるこの作業は

大胆に見える所からその名が付いたといわれておりますが、実は絣板が合わさる溝の

隅々まで染料がいきわたるようにする繊細な作業なのでそうです。

この作業は1時間も続けられ、ようやく染めあがるのです。

ただ見ている私たちでさえ 汗が ぽたぽた状態なのに・・・・・・・・・・

糸を染め上げるまでで このように 大変な作業が 繰り広げられておりました。

次回は 絣糸を 外す所から・・・・・・ うまく 染まっていることを願って・・・・・・

ちょっとだけ

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