2013年08月03日

アラカンばあちゃんのひとり言

15年前に私は全盲のお生徒さんの担当になりました。

どのように おけいこを 進めたらいいのか 最初は不安でした。

しかし 根っからの○○なわたし なんとか なる・・・・・・・・

私が 彼女に 着付けを教える以上に 彼女から たくさんの事を教えていただきました。

今まで おけいこで 「そこ」「ここ」「あそこ」「こっち」「あっち」などなど

いかに きちんと 着物の名称で 指導していなかったのか・・・・・

90分のおけいこで 彼女は全神経を集中して 向かってきます。

終わったら 私も彼女も くたくた・・・・・・・・・

彼女の目標は 自分で着物姿で 外に出てみたいことと、

 もう一つ 一人娘(当時保育園)の○○ちゃんの成人式に自分の手で

着物を着せて あげたいという 大きな目標がありました。

その ○○ちゃんも 今では高校2年生・・・・・・

どんどん 夢が近づいてきました。 

そして今年の6月、私も一緒に お振袖選びの お手伝いをさせていただきました。

彼女は わたしに おけいことは どうあるべきか、その他 いろいろなことを教えて

くれた私にとっての 大先生です。

 

それと 昨日 久しぶりに お嫁さんの前撮りの着付けにいってきました。

とってもかわいくて 着物が 似合うお嫁さんでした。

ただ 耳が不自由で 口の動きで理解できるので 顔を見て口をはっきり

動かしてくださいと言われ 着付けに入りました。

またまた ハットしました。

いままで 着付けをしても 顔をしっかり見ないで 会話していたことに・・・・・(ー_ー)!!

たくさん ほめてあげたい・・・・  お着物の事について着付けをしながらいっぱい話してあげたい

でもそれが出来ないもどかしさ・くやしさ・情けなさ・・・・・・

口にでるのは「大丈夫」「暑くない」「苦しくない」・・・・・・・(ー_ー)!!

撮影に入ってもやっぱり「きれいだよ」「大丈夫」・・・・・・・・

いつもの お嫁さんよりも 時々見せる 不安そうな顔・・・・・・

さすが 若い担当者は 少し 手話ができるようで 時々はお話してあげてるが

私は 着物の不安に 答えてあげる事が出来ない もどかしさ・・・・・・

きっと 彼女はいっぱい聞きたいことがあったはずなのに・・・・・・・

お役にたてなくて 本当にごめんなさい。

これからは 技術・知識 だけで満足していてはだめ・だめ・だめ

お客様・お生徒さんに満足していただくためには きものの事ばかりではなく

手話・外国語・その他日本の伝統文化についても もっともっと 勉強していかなければと

改めて 感じた一日でした。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。