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2010年12月01日

八重山みんさー

ことし最後の染展も無事に終わりました。

ご出席いただきました皆さま本当にありがとうございました。

今回、はじめて目にした方もいらっしゃると思います。

「八重山みんさー 」よく耳にすると思いますが、なかなか本物を

触って 見ることは・・・・・・・

001

 002                                 1600年代から沖縄八重山では

「みんさーふ」と呼ばれる綿糸を

藍で染めて織った角帯が

織られてきました。

この帯は婚約の印として女性が男性に贈ったのだそうです。   

昔は八重山にも通い婚の風習があり、男性の求愛を女性が受け入れた

あかしとして自らの手で織って男性に送ったのだそうです。

帯の絣の柄に五つの絣柄と四つの絣柄が交互に配されていて

これは「いつ(五つ)の世(四つ)までも末長く」という心が込められ

帯の両脇のムカデの足に似た模様(ヤツサミと呼ばれています)には、

通い婚時代を反映して「足繁くおいでください」という意味が

表現されているようです。

平成元年の4月に伝統工芸品の指定を受け、従来、石垣や竹富で

織られていたみんさー織りが「八重山みんさー」と統一されたということです。