ことし最後の染展も無事に終わりました。
ご出席いただきました皆さま本当にありがとうございました。
今回、はじめて目にした方もいらっしゃると思います。
「八重山みんさー 」よく耳にすると思いますが、なかなか本物を
触って 見ることは・・・・・・・
1600年代から沖縄八重山では
「みんさーふ」と呼ばれる綿糸を
藍で染めて織った角帯が
織られてきました。
この帯は婚約の印として女性が男性に贈ったのだそうです。
昔は八重山にも通い婚の風習があり、男性の求愛を女性が受け入れた
あかしとして自らの手で織って男性に送ったのだそうです。
帯の絣の柄に五つの絣柄と四つの絣柄が交互に配されていて
これは「いつ(五つ)の世(四つ)までも末長く」という心が込められ
帯の両脇のムカデの足に似た模様(ヤツサミと呼ばれています)には、
通い婚時代を反映して「足繁くおいでください」という意味が
表現されているようです。
平成元年の4月に伝統工芸品の指定を受け、従来、石垣や竹富で
織られていたみんさー織りが「八重山みんさー」と統一されたということです。