五つの式服に続き「 幕末から明治へ」
江戸に幕府が開かれて三百年、武士の支配下から町人文化へと移り変わり
世の中が平和になり 大河のごとくゆったりと時が流れる 江戸の町
今年の 舞台着付けは 江戸の大店の娘
徳川幕府が倒れ、明治維新を迎え、欧米文化がなだれ込んできました。
「江戸しぐさ」という言葉を最近よく耳にします。
それは、日本人の「こころ」のなかに流れている譲り合いの精神というDNAです。
そしてその「こころ」は「しぐさ」として形になります。
「こころ」は誰にも見えないけれど「こころづかい」は見える。「思い」は見えないけれど
「思いやり」は誰にでもみえる。 その見える「心づかい」「思いやり」こそ、江戸商人たちが
江戸を住みやすくするために、考え出した江戸しぐさなのです。
譲り合いのこころを大切にし、自分は一歩引いて相手を立てる。威張りもしなければ
こびることもしない。あくまでも対等な人間同士として、ごく自然に実践していたものが
江戸しぐさなのです。
人間文化が江戸の町 日本にはあったのです。
このすばらしい誇るべき「江戸しぐさ」が21世紀の日本によみがえるとき、日本は
本当に美しい国として世界から尊敬されるのではないでしょうか・・・・・・・・(江戸しぐさpcより)