いよいよ、30日から 伊勢型小紋展はじまりま~す。
とっても 勉強になりますよ。
突き彫り
突き彫りは一般に型地紙を7~8枚重ねて彫ります。
使用する小刀は幅が2ミリ、厚さ1ミリの鋭利な刃を紙に突き刺すようにして
彫り進めてゆく技法です。
彫るときは、刃を前に向けて型紙に垂直に立て、小刀を持っているひじを上げ
頬に小刀の柄があたるようにします。そして、親指と人差し指に力を入れて
前の方に上下に押すように彫っていきます。突き彫りの場合には、直径三センチはどの
丸い穴の開いた板(穴板)を地紙の下に敷き、この穴の上で彫り進めていきます。
この技法による型紙には、複雑な絵模様を表現したものが多く、緻密で、整然とした
なかに、やわらかな味わいが感じられるのが突き彫りの特徴といえます。
道具彫り
道具彫りは、刃自体が花びらや、葉や菱などの形になっているものを組み合わせて
デザイン化した模様を彫りだす技法です。多いときは、一柄に数十種類もの小刀を使う
こともあります。
ですから、道具作りがこの技法では重要な仕事で、道具のできばえが作品に強く
影響します。手前が少し傾斜している机で、ひじ布団の上に両腕を置き、右手で刃を、
左手で柄を持ち、右頬に柄を付け、彫る部分に正確に刃を置きます。そして、上半身で
一気に力を加えて彫り落としてゆきます。