2012年08月28日

伊勢型小紋NO5

いよいよ、30日から 伊勢型小紋展はじまりま~す。

とっても 勉強になりますよ。

突き彫り

  突き彫りは一般に型地紙を7~8枚重ねて彫ります。

  使用する小刀は幅が2ミリ、厚さ1ミリの鋭利な刃を紙に突き刺すようにして

 彫り進めてゆく技法です。

 彫るときは、刃を前に向けて型紙に垂直に立て、小刀を持っているひじを上げ

 頬に小刀の柄があたるようにします。そして、親指と人差し指に力を入れて

 前の方に上下に押すように彫っていきます。突き彫りの場合には、直径三センチはどの

 丸い穴の開いた板(穴板)を地紙の下に敷き、この穴の上で彫り進めていきます。

 この技法による型紙には、複雑な絵模様を表現したものが多く、緻密で、整然とした

 なかに、やわらかな味わいが感じられるのが突き彫りの特徴といえます。

  

道具彫り

  道具彫りは、刃自体が花びらや、葉や菱などの形になっているものを組み合わせて

 デザイン化した模様を彫りだす技法です。多いときは、一柄に数十種類もの小刀を使う

 こともあります。

 ですから、道具作りがこの技法では重要な仕事で、道具のできばえが作品に強く

 影響します。手前が少し傾斜している机で、ひじ布団の上に両腕を置き、右手で刃を、

 左手で柄を持ち、右頬に柄を付け、彫る部分に正確に刃を置きます。そして、上半身で

 一気に力を加えて彫り落としてゆきます。

  

 

 

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