月別アーカイブ: 2011年4月

2011年04月08日

和の春色

周りの家々の庭で 福寿草・クロッカスの花が咲き始めました。

今朝のテレビでは松前の桜もと・・・・・・・・

ようやく 北海道にも春が・・・・・・

でも でも おひさまは 不公平・・・・・・・?

我が家は まだまだ 雪にうもれております。

最近の朝の日課は つるはしを振りかざしての氷割り・・・・

朝早いので まだまだ スコップがささらず つるはしを振りかざして

一汗流します。 きっと ダイエットになると 信じて・・・・・・・・

四季の色

 日本人の敏感な色彩感覚は四季の変化に富んだ自然環境により

培われてきたと 言われております。

萌黄(もえぎ)色・桜色・蘇芳(すおう)色・山吹色・若草色・菫(すみれ)色

冬から春に移る山々の、もやに包まれた綿菓子のような薄桃色、

猫柳の銀鼠(ぎんねずみ)、満開の桜が散った後の若さ溢れる萌黄色、

秋にはその葉が紅く彩づき朽葉色(くちば)となり冬枯れ、その冬枯れの

中にさえも 色彩の豊かさを見つけることができます。

平安の宮廷での装束は、何枚もの衣装を重ね季節ごとの植物や自然の

様子を模した配色(襲色目)を身にまとっておりました。

はるか昔から このように 自然と一体になることで 喜びを感じ

色彩感覚も 研ぎ澄まされて きたのではないでしょうか。

2011年04月07日

静かな一日でした

今年に入って はじめて・・・・・・・・

朝から だ~れも 出入りのない一日でした。

不気味なくらい静かな 時間です。

やっぱり 学院は ワイワイガヤガヤ わっはっはと

にぎやかな方が 学院らしいです・・・・・・・。

2011年04月04日

ビーズで帯留

結城紬のお勉強会も昨日で終了(^-^)

結城紬の出来上がるまで 沢山の人々の手が・・・・・・・

参加して下さった皆様は 結城紬をいとおしく感じていただき

すきになっていただいたようです。

4月の美保の会は今日と18日です。

卒業式の着付けも終わり 皆さまは ホットしていると思いますが

あっという間に 今度は浴衣着付けが はじまりますよ。

18日のまゆの会は ビーズで帯留作りをします。

講師は学院OB生の 諸橋 美智子さんです。

材料費は 500円位です。 材料を準備するので事前予約が必要です

参加してみたい方は 学院までご連絡ください。

もちろん18日は いつもの 復習おけいこもやっております。

ビーズ作りに参加しないで おけいこだけでも ぜひ お越しください。

2011年04月02日

本場結城紬の勉強会

結城紬の出来上がるまでの行程について詳しくお話いただきました。

  

真綿掛け

まゆから真綿を作ります。繭を煮沸して、薄くみえる糸口に親指を入れて

少しづつ広げ5個から6個を重ねて 袋につくり室内で乾燥します。

これを通称「袋まわた」と言います。

糸つむぎ

 

つくしから真綿を細く引き伸ばして つばをつけて少しひねるようにして

糸にします。

かすりくくり

  

かすりくくりを 実際にほどかせて いただきました。

木綿糸は 濡れるとしまる性質をうまく利用しているようです。

結び方も工夫されているので、力を入れて上下に引くと すぐほどけます。

    実際に地機の実演も見せていただき

参加された皆さまは すっかり 結城紬の虜になったようです。

2011年04月01日

結城紬

結城紬のお勉強会も今日で3日目。

  講義は結城紬の歴史から始まり

本場結城紬のできるまでの行程・本場の正しい商標の見分け方

亀甲の数などなど・・・・・・・講義が終わるころには皆さん結城紬を

いとおしく感じていただけたようです。

歴史は・・・

室町時代に結城家から年々室町幕府鎌倉管領へ献上品として

紬織りを使用したことから結城家の名をとって結城紬と呼ばれるようになり

世に出たと言われております。元々は常陸紬と呼ばれていたようです。

戦乱や水害で幾度かの盛衰はあったようですが、慶長7年、時の代官

伊奈備前守が支配するようになってから、結城紬振興のため、染色法や

柳條の織法の研究改善に努力したので名声を博し産額も増えたようです。

明治時代に入ると従来の柳條に絣の試作を加え、文明開化とともに

各地で開催される博覧会等に結城紬は常に会場を飾ったようです。

大正末期にはよこ絣が考案され、更に細工絣と言われるたて・よこ絣が

制作されるようになりました。

この長い歴史の中でも意匠の改善以外は旧来のままの生産様式を続けた。

これが却って現在まで声価を落とさなかった原因となっているようです。