月別アーカイブ: 2010年3月

2010年03月17日

おめでとう!!

昨日は公立高校の合格発表日。

学院の お生徒さんのお子様もたくさん受験しました。

昨日は3人のお生徒さんに直接「おめでとう」と言えました。

その中の一人は、10代で着付けのおけいこをはじめました。

20代になってすぐ「先生!結婚するから、式に出てね」びっくり

親に色無地と紬をそろえてもらって お嫁にいきました。 

そして すぐ 「子供が・・・・」母親になりました。

私にとっても 初孫のように うれしいことでした。

その子が 幼稚園・小学校入学・中学校入学・そして高校受験

その間、弟・妹ができ 3人のたくましい かあちゃんに・・・

いつも・いつも 節目で 必ず 連絡くれました。

こどもが怪我した・・・ 習い事をはじめた・・・ パパとけんかした・・・

引越しすることに・・・ きもの着るの手伝って・・・ 家を建てることに・・・

いつも驚かされてばかり・・・・・・。

娘がいたら こんな感じなんだろうな~

彼女は ず~と 私の娘を演じて くれました。

パパも ず~と 婿を演じて くれました。

そんな 私にとっての 初孫の 合格の報告(*^_^*)

これから 3年間 たくさんの人と 出会い、たくさんの思い出を

作ってくださいね(^-^)

2010年03月16日

大島紬 NO2

大島紬 予備知識パート2

今日は大島紬の三大工程の一つ 締機(しめばた)について

001004

 

 

 

 

大島紬の命ともいえる絣の美しさは、この締機によって生まれるといって

いいほど重要な工程です。またこの締機は、明治40年に発明され

大島紬独特の工程であり他では見ることができません。

経(たて)糸に木綿糸を使い、糊張り※した糸を緯糸として図案通り

機で締めるので絣糸がくっきりと防染されます。

織られたものは筵(むしろ)状になるため、「絣筵」とも呼ばれます。

この時に絹糸が強く締めつけられていないと、糸染めのときに絹糸に

染料が浸みこむので、非常に力を要する仕事なので昔から力のある

男性の仕事です。

※糊張り→締機で絣をくくるためには、必要な本数(12本~16本)を

そろえて糊(イギス糊・ふ糊)で固めておかなければなりません。 

糊張りされた絣糸は日光の下で 約1週間の放置が必要であり

非常に天候に左右されます。27mもの糸を1本の棹を支えにして

引っ張って干す糊張。強く張ると糊の乾きは早くなりますが、糸が

硬過ぎて締機の作業に影響するなどトラブルの原因になるそうです。

まんべんなく天日に干すのは熟練を要する仕事です。

2010年03月15日

早起きは・・・・・ 3月14日

003 12日・13日と大学の卒業式の袴の着付けも

無事に終わりました。

12日は朝4時に起床、5:30出発・

大学に向かう途中、すばらしい朝焼け。

大学に到着と同時に太陽も顔を見せてくれました。

今日一日の元気をもらえた気がし、シャッターをきりました。

あたりは何もなく、電車の線路のみ・・・・・

スタンバイ OK。

005

6:30 着付け開始。

 

 

006

9:30 110名着付け終了

後は 終わって 脱ぐお手伝いをするだけ。

しばらく のんびり休憩・・・・・・

 

今日は日曜日ですが、学院で朝から2級のテスト。

明日から3カ月間、仕事の教育で東京に行くため、忙しいのに

がんばってテストまで 漕ぎつけてくれました。

※昨日 公開したはずなのに 手違いで 公開されていませんでした。

2010年03月11日

卒業式

いよいよ明日から学院にとっての卒業式のスタートです。

毎年恒例の大学生の袴の着付け。

成人式にしても卒業式にしても、ご本人様にとっては一生に一度の

こと。そのようなおめでたい記念日のお手伝いが できることを

うれしく思っております。

今年のトップは札幌市内から車で1時間半くらいかかる当別にある大学。

着付けスタートは 6:45。

それぞれ、5時頃家を出ます。場所的に吹雪いたら一寸先が見えなく

なる場所にあるので、ただただ明日が晴れることを祈るばかりです。

卒業式が終わり、脱がせて片づけをしたら一日がかり。

次の日は 市内の大学なので、少しは朝、楽かな・・・・・。

毎年毎年、講師だけでは手がたりないので、卒業された、お生徒さんに

活躍していただきます。

最近ではこのように着付け依頼が多くなり、卒業生の活躍の場が

たくさんあります。みなさん どんどん腕が上達してくれました。

うれしいかぎりです・・・。

今年もお一人お一人に心から「おめでとう、ございま~す」と

声をかけてきます。

そういう訳で、金曜日土曜日はブログもお休みになるかな・・・・・

2010年03月10日

大島紬

毎年恒例・大島紬のお勉強会の時期になりました。

今年は3月24日から28日まで。

講義の時間帯は10:00~  14:00~  18:00~ と

1日3回 行われます。予約制ですので、受講希望者はお申込み

ください。

講義を受けるための予備知識を・・・・・・パート1

きもののダイヤモンドと言われ、一生に一度は着てみたいと

言われる大島紬 。

特徴として  ・しわになりにくい・親子三代着れる・軽い

   ・保湿性、通気性が良い・着くずれしにくい・汚れに強い

   ・裏・表がない・年齢を問わない・虫がつきにくい・色があせにくい

 講義を受けることで、上記の訳が納得できますよ・・・・・・・

講義の内容は 

 ★大島紬のできるまで・・・・

    約288工程あると言われておりますが その中で

    大島独特の3大工程 1、締機 2、染色 3、製織

    について 詳しく説明します。

 ★大島紬の見分け方

    1、染色による分類

       泥大島・泥藍大島・白大島・・・

    2、絣による分類

       緯絣・経絣・経緯絣(5マルキ・7マルキ・9マルキ)

    3、産地別による分類

       旗印(鹿児島産)・地球印(奄美大島産)

はじめて講義を受ける方にとっては

読み方の分からない漢字・はじめて聞く言葉など・・・・・

OB生には 忘れてた言葉がよみがえったのでは・・・・

お楽しみに!!

予備知識パート2 では・締機・マルキについて・・・・

 

 

2010年03月09日

またまた 出会い

昨日またまた素敵な出会いがありました。

新聞を見ていて たまたま目に飛び込んできた「高倉流」と

いう言葉。内容は 伝統衣装を学んでみませんかという内容。

北海道で高倉流の着装にふれることができるなんて・・・・・・・・

もしかしたらいろいろ話がきけるかも・・・・・・・・・

聞いてみたいことはたくさんありました。

十二単に対する私の知識は正しいのか。

衣紋道という 着付けの流儀ができたのは鎌倉時代。

着付けの作法ができたのは 茶道・華道より歴史は

古いといわれています。

衣紋道の流派には、高倉流と山科流がある。

柔(なえ)装束はやわらかいので、自分で着れるが、

剛(こわ)装束はかたくて自分で着ることはできないということから

衣紋道ができました。

源朝臣有仁公が衣紋道の開祖と言われており、

高倉流は御門家・山科流は得大寺の流れといわれている。

今回お会いできた高倉流の北海道道場会頭の裏田先生。

私の上記のようなちっぽけな知識にたくさんの枝葉をつけていただきました。

人との出会いとは 本当に楽しいです。

私の知らない世界をたくさん教えてくれます。

次は どなたに会って、どんなことを教えてもらえるのでしょう。

2010年03月08日

創作帯結びの会

 創作帯結びの会  3月6日 ノースシティ札幌002003 10:00~12:30

毎年恒例の帯結びの会終わり

ました。

今年の帯結び出場者は

8名だけで寂しい気がしましたが、

たくさんのギャラリーが応援にきてくださりました。

出場者は現在高等科でお勉強中の方がほとんどの中で、現在1級お勉強中の

方も参加してくれました。

朝早くからホテルに入り、ボディに着物を着付け、ドキドキしながら 

出番を待ちます。

当日までは、何度も帯を結んだりほどいたりしながら

形を作り上げ、その間 知らず知らずのうちに

手が帯と仲良しになり、帯の扱い方が上手になります。

お生徒さんには、結果ではなく そこまでの過程を楽しんで

もらいたいと思っております。

優勝者は全員の投票を参考にして、講師が最終判断をします。

枕はしっかりのっているか、柄止まりは?その他いろいろ

その結果 今年の優勝者は昨年に続き、2回目の挑戦の

高橋敬子さんに決まりました。

優勝の賞品とともに、11月の認定式のきものショーで

発表していただきます。

005最後に皆さんの前でもう一度披露して

いただきました。 

審査も終り、ホットした中で みんなで

お弁当をいただき、おやつに 桜餅をいただき

楽しいひと時を過ごしました。

最後は講師が美保姿のお道具を使って、帯結びを

披露してくれあっという間にたのしい時間も終わってしまいました。

2010年03月05日

朝の楽しみ

朝目覚めたら またまた外は 雪。

雪かきをしながら、春の気配を感じました。さらさら雪ではなく

湿った重たい雪・・・・・もうそこまで春が・・・・・・

朝 学院に来て、まず すること

ストーブのスイッチを入れやかんに お湯を沸かし、

和室・事務所の拭き掃除。

いつも 拭く 棚の上には 相田みつおさんの日めくりカレンダーが

あります。わくわくしながらめくる楽しみ・・・・ ちなみに今日5日の

言葉は「うつくしいものを美しいと思える 

       あなたの心がうつくしい」 でした。

毎日 うんうんと納得したり、なるほどと感心したり、そっかぁーと

反省したり。たった一瞬ですが 心がおどります。

それから もうひとつの楽しみ、というか 楽しみに転換できた

床拭き。雑巾をしぼり、学院全部の(そんなに広くはありません)

座敷と事務所の床を 四つん這いになって拭きます。

数年前までは、いやいややってました。毎日ここまでしなくても

いいのになぁ と思いながら・・・・

ある日、気持ちを入れてやったら、汗をかきました。

もしかして、この とめどなく太っていくわが身のダイエットに・・・

それ以来、毎日のダイエットのつもりで、夏は汗をかき

冬は朝の冷えっきた中で 体がぽかぽかになり

自分なりに、うでを思いっきりのばしたり、膝をつかないで

がんばったり・・・・・そうじが 楽しみに・・・・・・

それ以来、我が家の掃除も苦にならなくなりました(*^_^*)

2010年03月04日

箒(ほうき)andはたき

20代の女の子 数人に聞いてみました。

「ほうき」知ってる?  「はたき」知ってる?

ほうき は ほとんどの人が 知ってるという答え。

何する物? 庭を掃くもの。 誰も座敷を掃くものという

答えは返ってきませんでした。

でも、家に座敷箒がある人もおりました。

さすがに 「はたき」は、知らない・見たことないけど

聞いたことはあると いう回答・・・・ さびしいなぁ(;一_一)

昔はよく 母親に、「畳の目にそって掃きなさい」

           「ほこりが舞うので御茶殻(新聞紙)をまきなさい」

           「先に はたきを掛けてから掃きなさい」

           「丸く掃かないで隅もはきなさい」と言われました。

はたきで ちゃんばらをしてよく 逆にはたきでたたかれたな・・・

ほうきを使うと母の掃き癖がついていました。

ほうきにまつわる母との思い出はたくさんあります。

昔は、箒はただの掃除道具ではありませんでした。

奈良の正倉院には、孝謙天皇が蚕部屋を掃き、

豊作を祈るために使った箒がおさめられています。

古くから神聖なものとして考えられ、箒神(ははきがみ)と

いう神様が宿ると言われています。箒神とは、産神のひとつです。

掃く、掃き出すという行為が、出産と結びつき、妊婦のおなかを

新しい箒でなでると安産になるといわれました。

また神聖なものですから、またぐと罰が当たるという言い伝えもある

なんとも神秘的な背景を持つ道具です

現存する最古の箒は、古墳時代中期のもので、具体的な

使用方法は明らかではなく、その後、古事記(奈良時代712年)の

中に「玉箒」や、「帚持(ははきもち)」という言葉で登場します。

「玉」は人間の霊魂のことで、「帚持」とは、葬列に箒を持って

加わった人のことです。つまり奈良時代の箒は、人の命に

関係深いものとして扱われ、祭用の道具として使われていました。

このような背景を持つ箒ですが、少なくても平安時代には掃き掃除の

道具として使用され、室町時代には、箒売りという職業が登場し、

箒が掃除には欠かせない道具になっていきます。

昭和30年代から掃除機の普及や、和室の減少により、座敷箒の

活躍の場がどんどん少なくなってきました。

寂しいことですね(--〆)

 

         【日本文化いろは事典・白木屋伝兵衛より】

2010年03月03日

和室

005

008007          

 

 

 

和室が少なくなってきている昨今。

今、おけいこにおじゃましている 2軒の御宅には和室があります。

一軒は、ブログに登場している 80年前のおひな様を飾っておられ、

もう一軒のお宅は 和室の一番目立つ場所に歴史を感じさせる

和箪笥がおかれ、その横に 上の写真の座敷箒とはたきが

どんと鎮座しております。

もちろん、箒もはたきも、すべて手作りの重みと懐かしさを

感じさせてくれるもの。

私たちが、忘れかけてしまった、古き良き日本を思い起こさせて

くれる空間。ほっと安らぎを感じられる・・・・・・・そんな空間。

最近は、箒から掃除機に変わり、掃除をするものは、

汚いものと何時のころからか 人目をさけて 隅の方に

置かれるようになってしまいました。

でも 彼女のように 普段お掃除に使っていても、和室の

真中に堂々と置いている。

本来の箒の意味を知っているのかな・・・・・・と

1,000年以上前から使用されてきている箒とはたき。

箒は掃除道具としだけではなく、古くから神の力が宿るものと

考えられてきました。

箒とはたきについては 又の機会に・・・・