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2010年08月21日

扇子

やっぱり北海道。日中 暑くても 朝夕は過ごし易くなってきました。

どんなに暑くても おけいこにはきもので出かけます。

時々は「よくこんなに暑いのにきもの着るよね」というような目でも

見られますが ・・・・・・・・ごもっとも(--〆)

夏の着物には 欠かせないのが 扇子。

最近は 若い方でも バックに扇子を入れている方が多くなりました。

人様の扇子の柄を見るのも 楽しみです。

私も 数本の扇子を持っています。着物と場所によって

使い分けております。

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この扇子は 梅沢富美男さんのコンサートで

勢いで買ったものです。

でも 大きくて使いやすいので満足しております。

扇子は 昔から和服の正装には 必ず携帯し、神事の儀式・舞踏・お茶などにも

使われます。扇子は古来から日本にあり、初めは薄いヒノキの板を何枚も

糸で連ねて開閉する「桧扇」といわれるもので、平安時代の宮廷貴族を

雅やかに彩りました。その後、今のような竹や木に紙を貼った紙扇ができ

ました。扇子は開いた形が末広でおめでたい形なので結婚の結納品や

祝いのための配り物などにも使用されます。

また扇子には「結界」の意味もあります。

挨拶のお辞儀の時、膝前におくことで、謙譲の意味を表して

おります。

日本に昔から受け継がれてきているものには、物としての役割

だけではなく 日本人の忘れかけている「心」の方が大きいのですね。