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2011年07月27日

紅花 NO2(紅花餅)

紅花染めは、寒さの最も厳しい時期でないと、あの鮮やかな色が出ないというので

染めはもっぱら真冬の作業になるのだそうです。

春から夏にかけては、紅花の種まき、収穫、間引き、花摘み、そして紅餅作りに

精を出すのだそうです。

○摘み取った花はざるにいれて 流水で冠毛やごみをながします

○花には水溶性の黄色素と、水に溶けない紅色素が含まれているので

 水洗いしながら もんで 黄汁(黄色素)のみを流します。そうしてもんでいくうちに

 オレンジいろから赤へと色が変わってきます。

○ぬれむしろに挟み2晩くらい発酵させます。

○発酵させたものを、だんご状丸め、むしろの上に並べます。上からむしろを

 かぶせ上から踏んで平たい団子にします。

これを直射日光で乾燥させると紅花餅の出来上がりです。

昔はこの紅花餅を作るまでが、山形の紅花農家のしごとであり、出来た紅花餅は

すべて京へ送り、京都で口紅や紅花染めに使用されていました。

ですから紅花染めの染色方法や織る技術を知っている人は、昔から山形には

一人もいなかったようです。

そんな紅花染めの技術を伝える本場の京都でさえも、戦後 技法が途絶えてしまい

長い歴史と伝統ある紅花染め、過去の栄光と、その作品と、名前のみを残して

本当にこの地上から消えてしまったのだそうです(ー_ー)!!

次は 紅花染め・・・・・・・