紅花染めは、寒さの最も厳しい時期でないと、あの鮮やかな色が出ないというので
染めはもっぱら真冬の作業になるのだそうです。
春から夏にかけては、紅花の種まき、収穫、間引き、花摘み、そして紅餅作りに
精を出すのだそうです。
○摘み取った花はざるにいれて 流水で冠毛やごみをながします
○花には水溶性の黄色素と、水に溶けない紅色素が含まれているので
水洗いしながら もんで 黄汁(黄色素)のみを流します。そうしてもんでいくうちに
オレンジいろから赤へと色が変わってきます。
○ぬれむしろに挟み2晩くらい発酵させます。
○発酵させたものを、だんご状丸め、むしろの上に並べます。上からむしろを
かぶせ上から踏んで平たい団子にします。
これを直射日光で乾燥させると紅花餅の出来上がりです。
昔はこの紅花餅を作るまでが、山形の紅花農家のしごとであり、出来た紅花餅は
すべて京へ送り、京都で口紅や紅花染めに使用されていました。
ですから紅花染めの染色方法や織る技術を知っている人は、昔から山形には
一人もいなかったようです。
そんな紅花染めの技術を伝える本場の京都でさえも、戦後 技法が途絶えてしまい
長い歴史と伝統ある紅花染め、過去の栄光と、その作品と、名前のみを残して
本当にこの地上から消えてしまったのだそうです(ー_ー)!!
次は 紅花染め・・・・・・・